2022年2月19日(土) PADMオンライン交流会を開催いたしました。
今回はリンクにうまく繋がらず、参加出来なかった方もいらっしゃったようで、事務局の方でも原因を探っていこうと思います。
参加出来なかった皆さま、申し訳ありませんでした。
今回の交流会は、「私に合ったリハビリ」と「ライフ&ワーク」という2つのテーマに沿ってグループでの話し合いをしました。
リハビリについては、訪問リハ、病院リハ、セルフリハのグループに分かれて話し合いました。
リハビリは、皆さんの関心も高く、訪問、病院、セルフの全部の話を聞きたいと言う声もありましたので、グループ分けの後はそれぞれ話し合った内容を発表し、質疑応答の時間も設けました。
大体の方が週に1回、1時間行っている。
以下のリハビリ内容が多くの方に共通していました。
- 手足のストレッチ
- 手の指の曲げ伸ばし
- 関節が硬くならないように伸ばす
- 足を曲げて伸ばす運動 → 残った太ももの筋力維持
- 全身の浮腫みをとるマッサージ
また、嚥下機能の低下を感じられている方が多く、唾液でむせることが増えたり、麺がすすれない、ゴクゴク飲むことが出来ないという意見が上がりました。
今はYouTubeなどで誤嚥を予防する体操など調べるとたくさん出ているそうなので、そういった体操も取り入れてみると良いかもしれませんね。
それ以外に、65歳以上になると介護保険が優先されるため、今まで自己負担なしで受けれていたリハビリが自己負担ありに変わってしまう点が困るというお話もありました。
HALの入院に関する内容が話題に上がりました。
- HALの入院期間は長いので、入院生活に身体が慣れてしまうと、退院後出来なくなっている事が出てきてしまうのが悩むところ
- HALのリハビリ効果は個人差があるようで、全ての人に効果的であるとは言えない
- 入院期間が長いので、家族の問題などで諦めざるを得ないことがあるので、通いで出来るようになってほしい
歩くことに関しては効果的であったとしても、その他の部分で不便なことが生じてしまうということが悩みどころですね。
もう少し身近に、気軽に受けれるようになると良いですね。
皆さん、ご自身で工夫してリハビリに取り組まれているようです。
以下のような内容が上がりました。
- 体幹が弱るので腹筋背筋を鍛える
- 指先を曲げ伸ばしをヘルパーさんに手伝ってもらう
- プールでのリハビリ(ウォーキング) → プールでの転倒を恐れている方が多いが、スロープ付きのプールを利用すれば、両手で掴まれる手すりがあるので、不安が軽減される
- リハビリを頑張り過ぎて疲れ過ぎてしまうのは逆効果なので、自分で調整しながら歩く事が大切
- プールの中のつま先立ち → 水の外では出来ないが、水中では出来るので、普段使えない筋肉を使えるのが良いのと、その感覚を覚えておくことも大切
- 空気圧縮のマッサージ機が浮腫みに効果的
- 家庭用治療波のマッサージ器も効果あり
- シックスパッドが気になっているが、効果が不明
それぞれのグループで色々なお話をされていたようです。
少しでも長く、動ける機能を維持したいという気持ちは皆共通ですね。
今後は理学療法士さんなどを招いたリハビリ講習も開催してほしいとの声が上がりましたので、実現できるよう動いていこうと思います。

余暇の過ごし方と就労についてのグループに分かれてそれぞれ話し合いました。
グループでは以下のようなお話をしました。
オンラインを活用して楽しまれている方が多い印象でしたが、皆さん趣味の時間を楽しんだり、周囲にサポートしてもらいながらガーデニングを楽しんでいたり、時間が足りないくらいやりたいことがあるという方もいらっしゃいました。
- テレビドラマ鑑賞
- NetflixやU-NEXTなどでのドラマ/映画鑑賞
- オンラインでの講座に参加
- 聖歌隊のコーラス隊で唄う
- メダカの飼育
- お友達の手作り雑貨のお店でトールペイント → 右手が動く限り描き続けたい
- 電子新聞を読む
- パステルアート
- 文字アート
今はオンラインで楽しめるコンテンツが充実していますから、在宅ライフも飽きませんね。
数名の方に、趣味で作られている作品をご披露していただきましたが、どれも素晴らしい作品で、PADMには才能豊かな方が多いと感じました。
皆さまの作品もホームページ等でご紹介していけたら良いですね。
重度障害を抱えながらの就労はまだ問題も多いですが、以下のような意見があがりました。
- 在宅ワークは長く続けられるといい
- 生活にヘルパーの利用が不可欠なため、就労中、ヘルパーが利用出来ないとなると仕事をするハードルは高い
- 少しでも動くうちになるべく安定した正規職員として就労しておいた方が、進行しても周囲のサポートを受けやすいなどメリットがあるのではないか
介護を受けながら働くということはまだまだハードルが高いようです。
重度障害者でも働きやすい環境が整備されていくと良いですよね。
今回の交流会でも活発な意見交換ができ、お互いに良い刺激になったのではないでしょうか。
自分一人で抱え込まず、みんなで一緒に考えて、共に歩んでいきましょう。
今回ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!